捉えたかった美は一瞬だけ現れ、やがて消えた

国内外で精力的に制作活動を続けている写真家・高木康行氏。1993年にニューヨークのブルックリンに移住したときに始まった、高木氏の写真の世界への道。新しい環境を探求する深い好奇心に駆られ、「ブルックリン・ロット・レコーディングス」という長期プロジェクトが始まり、このプロジェクトは2005年まで進化し、高木氏を魅了し続けました。2001年9月11日の惨劇によって、マンハッタンからの人々がブルックリンに住み着いたことでジェントリフィケーションが始まり、富裕層による下層住宅地の高級化がブルックリンに根本的な変化をもたらします。やがて写真が場所の本質と精神を将来の世代のために保存するという驚くべき能力を持っていることをその時、痛感したのでした。そして20年以上が経過した今、この写真シリーズは「Brooklyn Lot Recordings」という写真集の形で蘇りました。本書は、写真の持続的な力を証明し、時代を捉え、場所の本質を遠い未来に運ぶ証となります。

【開催期間】12/10(日)～12/26(火)※入場無料、水曜定休
【開催時間】12:00～19:00
【会場】BOOK AND SONS(目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番)
【アクセス】東急東横線「学芸大学」駅から徒歩５分
【お問い合わせ先】03-6451-0845(BOOK AND SONS)
https://bookandsons.com/blog/brooklyn_lot_recordings.php