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[港区]

開催期間 2020年10月1日~2020年12月28日

FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館 企画写真展「音楽を奏でる写真たち 木之下晃 世界の音楽家」

開催時間
10:00~19:00 (最終日は16:00まで、入館は終了10分前まで)
場所
東京ミッドタウン ウエスト
音楽家たちの演奏シーンをとらえた木之下晃氏の写真展

木之下晃(1936–2015)は1960年代からおよそ半世紀にわたり、音楽の世界を写真で表現しつづけてきた写真家です。「音楽写真」という未開拓のジャンルを切り拓き、第一人者として国内外で活躍した木之下は、ヘルベルト・フォン・カラヤン、マリア・カラス、小澤征爾ら、世界の名だたる巨匠たちを撮影。その作品は「音楽が聴こえる」と絶賛され、写真界と音楽界の両面から、国際的にも高い評価を得てきました。木之下は1936年、長野県諏訪市に生まれました。子どもの頃、新聞記者だった父の暗室作業を見て初めて写真の世界に触れた木之下は、登山に熱中した学生時代に山小屋でクラシック音楽と出合います。その後、中日新聞社を経て、博報堂でカメラマンとして仕事をするかたわら、音楽への造詣を深め、「音楽写真」という独自の写真表現を確立。1973年にフリーランスの写真家として活動を始めました。音楽を主題とした木之下の撮影テーマは多岐にわたります。音楽家のオフショットや世界各地の華麗なオペラハウス等の劇場、作曲家の足跡を辿る旅など、音楽の世界を多彩に写真で表現してきました。その真骨頂ともいえるのが、音楽家たちの演奏シーンをとらえた写真です。雄壮な指揮者のダイナミックな動き、情感に満ちた演奏家たちの繊細な一瞬をとらえた写真は、彼らの精神や哲学、音楽の本質までをも表現する稀有なものとして多くの音楽家たちから愛され、木之下のもとにはいくつもの撮影依頼が舞い込んできたといいます。これらの作品は、木之下の音楽に対する深い理解と豊かな感性、写真にかける飽くなき情熱、そして被写体となった音楽家たちとの固い絆から生まれた奇跡の賜物でした。本展では、音楽写真家・木之下 晃の数ある傑作の中から、作家本人の手によるオリジナル・プリントを中心に、ゼラチン・シルバー・プリント約30点を厳選して展示いたします。木之下は生前、一貫してアナログの表現にこだわり続け、フィルムカメラで撮影する理由を「シャッターチャンスの緊張感がもつ精神性にある」と説いていました。また、暗室作業から生まれるゼラチン・シルバー・プリントは「永続性」に価値があるとして、印画紙でのプリント制作に徹しました。現在、写真はデジタル全盛の時代にありますが、木之下のアナログにこだわった写真表現は、私たちに写真の本質と魅力をあらためて伝えてくれることでしょう。写真と音楽の世界に新たな領域を切り拓いた音楽写真家・木之下晃。写真と音楽の織りなす奥深い世界をどうぞお楽しみください。
<木之下晃(きのした・あきら/1936—2015)氏プロフィール>1936年、長野県に生まれる。日本福祉大学卒業。中日新聞社、博報堂を経て、1973年、フリーランスの写真家となる。1971年「音楽家~音と人との対話~」(私家版、1970年)により日本写真協会新人賞受賞。1986年「世界の音楽家」(全3巻、小学館、1984年)により芸術選奨文部大臣賞受賞。2005年、日本写真協会賞作家賞受賞。2006年、紺綬褒章受章。2008年、第18回新日鉄音楽賞・特別賞受賞。2010年、「木之下晃アーカイヴス」を設立。2009年より日本福祉大学客員教授。長野県茅野市で公募写真展「寿齢賛歌」を立ち上げるなど、写真文化の普及にも尽力した。2015年、虚血性心不全により逝去。享年78。現在も各地で写真展が開催され、音楽関連の媒体を中心に作品が掲載されるなど、音楽を記録した写真への再評価が高まっている。

【開催期間】10/1(木)~12/28(月)※会期中無休
【開催時間】10:00~19:00 (最終日は16:00まで、入館は終了10分前まで)
【会場】FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)写真歴史博物館(港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン・ウェスト1F)
【アクセス】東京メトロ日比谷線「六本木駅」地下通路にて直結。都営大江戸線「六本木駅」8番出口と直結。東京メトロ千代田線「乃木坂駅」から徒歩5分
【作品点数】約30点
【入場料】無料
【主催】富士フイルム株式会社
【特別協力・監修】株式会社木之下晃アーカイヴス
【企画】フォトクラシック
【フジフイルムスクエア公式Facebook】https://www.facebook.com/FUJIFILMSQUARE
【フジフイルムスクエア公式Twitter】https://twitter.com/fujifilmjp_sq
http://fujifilmsquare.jp/detail/20100104.html