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[千代田区]

開催期間 2023年2月8日~2023年2月14日

平和祈念展示資料館 特別展示「軍人たちの描いた大陸スケッチ」

開催時間
9:30~17:00
場所
しょうけい館(戦傷病者史料館)
軍隊生活の合間に描かれた個性的な眼差し

大陸に赴任した軍人の中には、職業画家や絵を趣味にした人が少なくありません。本展では、4人の軍人の絵を紹介します。武藤夜舟は幼いころから川端玉章の下で日本画を学んでいました。陸軍士官学校を卒業し将校として出征しましたが、1931(昭和6)年、陸軍省の依頼で満州事変の記録画を残し、その後は多くの軍事郵便絵葉書の原画を描きました。退役後は日本画家として活躍します。今村嘉吉も武藤と同様に陸軍士官学校を出て将校として大陸に渡りました。1931年には陸軍省の会議室で50点の戦争画の個展を開いています。洋画を学んでいたため、陸軍省のポスターや軍事郵便絵葉書の原画を描きます。近藤啓二は東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業し、カトリック美術協会を創立するなど画家として活動していましたが、37歳で召集され中国に渡ります。13か月の軍隊生活の内、8か月を病院で過ごし、傷病兵を引率して復員しました。南中国での軍隊生活や風物をスケッチ風に描いています。土肥慎太郎は陸軍幹部候補生の教育を受けたのち、26歳から3年間の軍隊経験をします。土肥は俳句を趣味としており、大阪の自宅宛の軍事郵便葉書には俳句と共に関連した絵が描かれています。32歳の時に2度目の召集があり、ビルマ(現・ミャンマー)方面に渡りました。終戦後に捕虜となり、トングーの収容所に入ります。ここでは仲間と俳句集を作り、スケッチ帖には、植物やビルマの風物が多く描かれています。4人とも全く異なったスタイルの絵ですが、戦争の緊迫感や生々しさはなく、大陸の大らかな風景や異国の風物に関心を寄せていたことが分かります。軍隊生活の合間に描かれた、各人の個性的な眼差しをお楽しみください。

【開催期間】2/8(水)~2/14(火)※入館無料
【開催時間】9:30~17:00
【会場】九段生涯学習館 2階 九段ギャラリー(千代田区九段南1-5-10)
【アクセス】東京メトロ・都営地下鉄「九段下駅」から徒歩1分
【主催】平和祈念展示資料館
【後援】千代田区
【協力】昭和館、しょうけい館
【お問い合わせ先】03-5323-8709(平和祈念展示資料館)
https://www.heiwakinen.go.jp/outsiteevent/20221222-1600/